20世紀初頭にイタリアに新しい児童観を持った教育が台頭しました。
初めての女性医学博士となられたマリア・モンテッソーリ女史(1870~1952)は、彼女の直感的感覚と、科学的な目とキリスト教の人格観・愛に基づいた心をもって一人一人の大切な生命に自由・平和をもたらす教育原理を提唱しました。第二次世界大戦によって、インドに7年間滞在を余儀なくされた間に、更に深い洞察による、コスミック教育への偉大な働きを20世紀にもたらされ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、と普及されています。
今、世界は、益々幼児保育者の使命と重要性が求められます。
子どもは自分自身を創造しながら明日の世界をつくっていく偉大な力をもっています。この使命を確信する当コースは、“モンテッソーリ教育”の保育現場での実践による子どもの人間形成の援助に奉仕する教師の養成コースです。
① 幼稚園教諭、保育士資格取得者
② 上記資格取得見込みの者
③ 小、中、高及び養護学校の教員資格取得者
・上記の者で、所属長が推薦する者
・上記以外の者で当コースで認めた者
理論科目・実践科目の履修
教本提出
日程 1ヶ月の中の1週間、1年で計10週
1)教本提出
2)集中講義
3)教育実習 連続5日間×4回
4)モンテッソーリ教師資格試験の受験
3年間を認める
3資格試験に合格し全過程を修了、所定の単位を取得した者に対し、
日本モンテッソーリ協会(JAM)認定のモンテッソーリ教師ディプロマが授与されます。
幼児は生きること即ち自分の身体を自由に使える時、平和な心と自己実現ができます。運動の調整や物の使い方を知り、自立心等の精神活動による成長を援助していく領域です。
子どもは日常的に出会った具体物を比較分類し、識別して知性の基礎をつくります。感覚教具を使い、感受性を洗練し、繰り返しの活動によって観察力や注意力、思考力等を養う領域です。
子どもの数の興味は大きく、感覚的に把握した具体物を、より正確にしかも抽象化の理解へと導きます。更に、誤りの発見は自己訂正の仕方を学び、人間としての必要な数学的思考や正確な判断力等を、楽しく身につけていくのを援助する領域です。
幼児は、話す・聞く・書く・読むという要求の大変強い時期ですが、未熟さ故に表現できずに苦労している様子が見られます。そこで整えられた楽しい教材を使い、系統的に整理しつつ習得し、自由に表現できる能力を獲得し、コミュニケーションに大きな役割を果たす領域です。
子どもは探究心が強いものです。身近な環境の中から自然の力に魅かれて、生命を育む植物を愛し、地球と天体の営みに驚き、地理、歴史、芸術、宗教等を生活を通して知性と愛を豊かに養う領域です。
モンテッソーリ 発達支援論 |
佐々木 信一郎 | 日本モンテッソーリ協会会長(理事長)/ 一般社団法人日本モンテッソーリ 発達支援研究センター代表理事/ 附属モンテッソーリ発達支援者コース長/ 社会福祉法人聖母愛真会理事長/ こじか保育園園長 |
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モンテッソーリの 子ども観 |
前之園 幸一郎 | 日本モンテッソーリ協会前会長/ 青山学院女子短期大学名誉教授 |
モンテッソーリの コスミック教育 |
江島 正子 | 日本モンテッソーリ協会常任理事/ 群馬医療福祉大学大学院特任教授/ (学)小百合モンテッソーリ学園 小百合幼稚園理事 |
乳幼児の 心理的発達 |
太田 列子 | 宇部フロンティア大学非常勤講師 |
幼児の体育 | 北冨 晴美 | 学校法人小百合学園理事長/ 一般社団法人西日本幼児体育協会理事長/ 幼児体育指導養成コース所長 |
小児の 医学的発達論 |
橋本 武夫 | 若楠児童発達支援センター長/ 日本タッチケア協会会長 |
モンテッソーリの 発達観 |
林 悦子 | 長崎純心大学教授 |
乳幼児と言語 | 宮岡 弥生 | 広島経済大学教養教育部教授 |
モンテッソーリ 教育実践理論 |
森 円 | コース長 |
下條 善子 | 名誉コース長 | |
前田 瑞枝 | 洋光幼稚園園長 | |
森 純子 | 聖ヨゼフ幼稚園園長 | |
粟屋 一枝 | 広島文教大学附属幼稚園相談役 | |
モンテッソーリ 教育実技指導 |
森 円 | コース長 |
下條 善子 | 名誉コース長 | |
猿田 智恵 | コース専任 | |
相原 利美 | コース専任 | |
市原 富弓 | 小百合幼稚園園長 | |
福本 佳蓉 | 小百合幼稚園主任 |